薄茶を一服、点ててみる♪
これだけは揃えておきたい3つ道具☝
①茶筅(ちゃせん)…お湯と抹茶を混ぜる道具
→ 茶筅は消耗品。ちょうど良い代用品はないので、要購入
②茶杓(ちゃしゃく)…抹茶をすくう道具
→ 先ずは、ティースプーンで代用OK
③茶椀 …抹茶を飲むための器
→ ごはん茶碗でもいいかな?代用可

知足 chi-soku| 見極め 今あるものを活かす
《千家十職》茶道具を集めたくなったら、職家の仕事を知ってから
「道具が必要!」と感じたら、まずひと呼吸☝
今なぜ必要かを再考☯キッチンを見渡せば形の似たものありませんか?
茶杓は竹を割って自分で作ることもできます
茶道具は伝統工芸品です。歴代の家元や茶の湯愛好家の好みに応じ、職家が作品を手掛けます。こうして受け継がれた技巧の数々から自分の好みを知ることは大切です。十人の職家は、奥村吉兵衛(表具師)、黒田正玄(竹細工・柄杓師)、土田友湖(袋師)、永樂善五郎(土風炉・焼物師)、樂吉左衞門(茶碗師)、大西清右衛門(釜師)、飛来一閑(一閑張細工師)、中村宗哲(塗師)、中川淨益(金もの師)、駒澤利斎(指物師)です

薄茶のお点前 《お気軽編》
薄茶一服分で使用する抹茶の量は約2g(一匁)です
1.抹茶の粉をふるう
抹茶は詰元にて30~40g 単位でパッケージされています
棗(薄茶の入れ物)に移す前に茶漉しでふるいます
ふるうことでふんわりとしたお茶が点ちダマにもなりません
茶筒等に入れ冷蔵庫で保管します
👉 抹茶が布に付着すると汚れが落ちにくく茶色に変色するので気をつけてください
2.茶碗を温める
沸騰したお湯を茶碗に半分程度入れて数秒間、茶碗を温め、湯を捨てて、布巾などで拭きます
3.抹茶を茶碗に入れる
一杯分の抹茶の粉の量は一匁(いちもんめ)
茶杓で2杯分、ティースプーンで(大きさによる)軽く1杯程度です
慣れてくると、抹茶の量と湯量の程良いバランスがつかめてきます
4.お湯を茶碗に入れる
沸いた湯 70cc 程を、静かに茶碗に注ぎます
5.茶筅で点てる
茶筅は、節より下の部分を持ち茶筅の穂先を茶碗に入れ、始めは底にある抹茶を馴染ませるように前後に(縦移動)やさしく振り混ぜ、次第に泡立つ様にスピードを上げ、徐々に穂先を表面に上げていくようにします
最後に茶碗の中で「の」の字を書き、中央で茶筅をスッと引き上げると、真んなかふんわり美味しい薄茶の出来上がり♪

今日の掛軸『無事是貴人』
仏や悟り、道の完成を他にもとめない心 ⇒ 無事
貴ぶべき人、すなわち仏、悟り、安心 ⇒ 貴人
私たちは、生まれながらにして仏性(仏になる資質)を心の深い所に持っている。そのような純粋な人間性を見いだし、自分のものとすることが禅の修行であり、悟りを得るということ。
当然のことを造作なく当然に行うことが平常であり、無事であり、いかなる境地に置かれても、あるがままに全てを造作なく対処できる人をいう。
「求心歇む処、即ち無事」 -- 臨済禅師
❁ お茶のある生活 ❁
日常茶飯事のしきたり☯ことわり
『体験を自宅で実践する』
ワークショップで点前を経験してみる
先ずは自分自身、そして家族や友人をもてなすことを目的としています
和の心に身を委ね、自らと静かに向き合うひととき、自分らしいアートを添えてみませんか❀
・ 所作と扱い ・ 道具について
道具は〈大事に扱えるもの〉を、自分のモノサシで選ぶ
一つ一つの所作に精神統一
道具の扱いは〈習うより慣れる〉
【使用する道具・・[自宅で代用できるもの]】
鉄瓶・・[ケトル・薬鑵でOK]
茶杓・・[小さめのスプーン・竹を割って自作]
☆茶杓に「銘」を付ける
【秋の一例】十五夜、十六夜(いざよい)、
松宵(14日)、湖月、有明、金風、
龍田姫、杣人(そまびと)、秋時雨など
茶筅・・【要購入】(薄茶・濃茶・茶箱用各種あり)
茶巾・・[キッチンペーパー・ガーゼなど]
棗 ・・[シュガーポットなど]
茶碗
建水
・清める
点前(てまえ)は、道具を清める所作から始めます。「帛紗捌き」「茶筅通し」は、心の中にある汚れも取り除くつもりで行いましょう
・もてなす
和敬静寂の想いを込めて、ただ一服のお茶を丁寧に点てる。利休によって体現された茶道の理念〈侘び寂び〉の精神は今日に至るまで受け継がれています