硯箱

古筆を習い始めたのは13年前。軸に書かれた内容を読むことを目標に執心した頃もあったが、今は筆ペンで済ませている。
先日参加したお香の会で硯と小筆が回ってきた。静寂の中、墨の香としゅっしゅっと静かに広がる音が懐かしく思い出された。
時を経てなお平安文化への憧れが尽きないのは、和歌に詠まれた日常が、今も昔も変わらぬ普遍の美学として私の心に響くからであろう。

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